ケアハウスハートフル ブログ

2013.08.15 ケアハウスハートフル

8月15日の想い・・・

ケアハウスのロビーでは、朝な夕なに入居者の方々が集って来られます。主婦の井戸端会議のOG戦のごとく話題尽きることを知らず、ついつい長話しに・・・。                                                           でも、この時期の夕暮れともなると、お話の内容が少々違うようです。そっと耳を傾けてみました・・・。                              

「ワタシはね、女子挺身隊で名古屋の軍需工場で働いとったんだわ。そしたら、グラマンの機銃掃射に見舞われてね、いきなりバリバリバリ~って、窓が吹っ飛んだ。先生が慌てて、“みんな、真ん中に集まりなさい!”って叫んだけど、遅かった。窓側に居た子たちは撃たれちゃった・・・。」
                                                                「ワタシは千人針、やったよ~。布に赤い糸を通してね。これがあれば、兵隊さんは弾に当たらずに必ず帰ることができると信じとった。でも、兄は帰って来んかった。悲しかった・・・。」
                                                                                                「戦争は、絶対にやっちゃあいかん。ワシは外地に行っとったが、今だから言える、人間のやることとは思えん。けど、生きとってこんなことを言える年代も減ったなぁ・・・。」
                                                                「今のことはスグに忘れるくせに、あの頃のことは忘れたくても忘れられんね。まだ二十歳にもなってなかったけど・・・。」
 
「生きとるワタシが今、こんな良いところに住ませてもらって幸せだけど、ここの介護士さんのような若い人たちには、あんな辛い思いは絶対にさせたくない。戦争は二度としてほしくないね。」
 
・・・68年後、8月15日の空も暮れていきました。